
医師が生成AIを使ってみた正直な感想
医師の立場から生成AIを実際に使ってみた正直な評価をお届け。医療情報の確認・論文要約・患者説明文の作成など,医療現場での可能性と限界を解説します。
📱この記事のポイント
- 1論文の要約・翻訳・患者向け説明文の下書きには生成AIが非常に役立つ
- 2医療診断にAIを直接使うのは現時点では危険。あくまで補助ツールとして使う
- 3AI活用で業務効率が上がった分,患者との対話時間を増やせるのが最大のメリット
医師として生成AIを使い始めた経緯
2024年頃から生成AIを診療業務に取り入れ始めました。最初は半信半疑でしたが,使いこなすうちに「これは手放せない」と感じるようになりました。正直な感想をお伝えします。
役に立った使い方
- 英語論文の要約・翻訳:PubMedで見つけた英語論文をClaudeに貼り付けると,日本語で要約してくれます。読む時間が10分の1以下になりました。
- 患者向け説明文の作成:「糖尿病の食事制限について,70代の患者向けにわかりやすく説明する文章を書いて」と頼むと,的確な文章を作ってくれます。
- 診断の鑑別リスト:症状を入力して「鑑別疾患を列挙して」と使うと,見落としを防ぐチェックリストとして役立ちます。
危険だと感じた使い方
AIに「この患者の診断は?」と任せることは危険です。AIはもっともらしい回答を生成しますが,誤りを含む場合があります。診断・治療方針の決定は必ず医師が行うべきです。
総評
生成AIは「有能なアシスタント」です。医師の判断を代替するものではなく,情報収集・文書作成・アイデア出しを手伝ってくれる道具として使うのが正解です。
まとめ
- 論文要約・患者説明文・鑑別リストに役立つ
- 診断・治療の最終判断には使わない
- 「有能なアシスタント」として使いこなすのがコツ
生成AIで仕事はどう変わるか——研究現場からの視点
研究の現場では,論文の要約・英文校正・データ整理といった「時間はかかるが創造的ではない仕事」が最初にAIに置き換わりつつあります。おそらく多くの職場でも同じで,仕事が丸ごと消えるのではなく,仕事の中の「作業」の部分から順にAIに移っていくはずです。
だからこそ,AIを禁止するより「作業はAI・判断と責任は人間」という分担を早く身につけた人が有利になります。使ってみて初めて分かる限界(嘘をつく・計算を間違える)を知っていること自体が,これからの職場での強みになります。
🌊 次のステップ
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🖋 この記事の執筆・確認体制
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