
「解約」ボタンが見つからない|698円のサブスクをAIと画面を見せながら止めた話
カード明細に,数か月前から見覚えのない698円の請求が。何かの注文のときに,意図せずボタンを押してしまったのだと思います。解約しようとしたら,専用アプリの中で解約ページになかなかたどり着けず,途中「取り消しますか?」に「はい」と答えたら,逆に解約が取り消されてしまう罠まで。画面をスクリーンショットで見せながらClaude Codeと一緒に進み,無事に止められた実話です。
📱この記事のポイント
- 1698円という小さな金額ほど見逃されやすい。数か月分まとめて気づくことも珍しくない
- 2「解約ページに進みにくい」「取り消しの確認で,はいを押すと取り消しが取り消される」といった仕組みはダークパターンと呼ばれる,故意に作られた分かりにくさ
- 3文章で説明するより,今見ている画面をそのままAIに見せる方が早い。次に何を押せばいいかを一手ずつ確認しながら進めると,迷路のような画面でも迷わず抜けられる
ある日,カード明細に見覚えのない698円
数か月にわたって,698円の請求がカード明細に並んでいました。何かの注文をしたときに,画面をぱぱぱと進めているうちに,意図しないまま申し込みボタンを押してしまっていたのだと思います。金額が小さいぶん,何か月も気づきませんでした。
件名を検索してみると,配送・買い物代行系のサービスによくある「月額会員」の仕組みでした。会員になると配送料などが優遇される代わりに,毎月一定額が自動で引き落とされます。便利さと引き換えの自動更新は,このサービスに限った話ではありません。
解約しようとしたら,たどり着けない
「もう使っていないので解約しよう」と思ったのですが,ここからが本題です。この手の会員サービスは,たいてい専用アプリの中からしか解約できません。ブラウザで検索しても解約ページには直接たどり着けず,アプリ内をあちこち探し回ることになりました。
さらに厄介だったのが,解約手続きの途中に出てくる確認画面です。「本当に会員をやめますか?」というような問いに対して,「はい」を押すと,会員をやめる意思そのものが取り消されてしまうという仕組みになっていました。慌てて押した「はい」が,実は「解約をやめる」の「はい」だった,ということです。
こうした,利用者を迷わせて解約から遠ざける作りはダークパターンと呼ばれます。「解約ページが見当たらない」「途中の確認で,選んだつもりと逆の結果になる」というのは,このダークパターンの典型例です。
文章で説明するより,画面をそのまま見せる
何度か画面を行き来して迷ったところで,Claude Codeに切り替えました。やったことはシンプルです。今見ている画面をスクリーンショットで撮って,そのまま見せる。それだけです。
図|画面を見せながら進めた流れ
今見ている画面をスクリーンショットで撮る
「解約したい。今この画面。次にどこを押せばいい?」と聞く
紛らわしい確認文が出てきたら,押す前に「この『はい』は解約する方?やめる方?」と確認する
1画面進むごとに,またスクリーンショットを見せて次の一手を確認する
解約完了の画面が出たら,そのスクリーンショットも保存しておく
ポイントは一気に最後まで進もうとしないことです。ダークパターンは,まさに「1画面ずつよく確認せず,勢いで進む」ときに引っかかるように作られています。1手ごとに画面を見せて確認する進め方なら,紛らわしい問いも立ち止まって読めます。
なぜ「文章で説明」より「画面を見せる」方が良いのか
解約の手続きで迷ったとき,多くの人は「解約 できない」のように検索して,文章の解説記事を探すと思います。ただ,この手のアプリは会社ごとに画面の作りが違い,同じ「解約」でもボタンの位置や文言はさまざまです。文章の一般論と,今自分が見ている画面が一致するとは限りません。
その点,スクリーンショットをそのまま見せれば,AIは今の画面に写っている文言・ボタンの配置から,次に何を押せばよいかを判断できます。自分の言葉で状況を説明する手間も要りません。迷ったら,まず画面を見せる。これはサブスク解約に限らず,見慣れないアプリの操作全般に使える考え方です。
再発を防ぐためにやったこと
- 解約完了画面のスクリーンショットを保存——万が一その後も請求が続いていた場合の証拠として残しておく
- 次の注文からは,最終確認画面を1画面ずつ確認——「ぱぱぱ」と進めず,チェックが入っている項目・追加された項目がないかを見る癖をつけた
- 数か月に1回,カード明細で小さな金額の定期課金がないか見る——698円のような小さな金額こそ見逃されやすいと実感したため
まとめ
意図しない698円は,誰にでも起こりうる話だと思います。大事なのは,気づいた後にどう動くかです。解約ページが見当たらない・確認の答えが紛らわしいと感じたら,それはダークパターンかもしれないと疑ってよいということ。そして,迷ったときは文章で長々と説明するより,今見ている画面をそのまま見せて,一手ずつ確認しながら進める方が早く,確実だということです。
カード明細をまとめて見直したい方は,こちらの棚卸し方法もあわせてどうぞ。
→ サブスクの棚卸し,年に1回で十分です|AIに明細を見せるだけの「使っていない契約」洗い出し術
参考・出典
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🖋 この記事の執筆・確認体制
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監修:岡村 裕彦(歯科医師・岡山大学 教授)
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