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LINEの乗っ取り対策|「投票お願い」から始まる被害と,今日できる設定
守る・健康資産公開:2026-10-30約7分で読めます

LINEの乗っ取り対策|「投票お願い」から始まる被害と,今日できる設定

「投票をお願い」というメッセージから,LINEを乗っ取られる被害が公的機関に報告されています。IPAの相談事例とLINE公式の注意喚起をもとに,手口の流れと,ログイン許可・Face ID・パスコードロックなど今日できる設定をまとめました。

🛡️この記事のポイント

  1. 1「投票をお願い」のDMから偽のLINEログイン画面に誘導され,乗っ取られる被害が報告されている
  2. 2乗っ取られると,家族や友人にPayPay送金を求めるメッセージが送られることがある
  3. 3「認証番号を教えて」は,友だちから来ても詐欺と考える。今日できるのは,ログイン許可・Face ID・パスコードロックの確認
🔐 まず結論
LINEの乗っ取りは,「投票をお願い」「認証番号を教えて」のような,知り合いからの頼みごとの形で始まります。今日できるのは,①ログイン中の端末の確認 ②「ログイン許可」の確認 ③Face IDなどの本人確認の設定です。すべて一度にする必要はありません。できるところから始めましょう。

前回のフィッシング対策の記事を書いたあと,「自分が毎日使っているLINEは大丈夫だろうか」と気になって,設定を見直してみました。この記事では,実際に報告されている被害の流れと,LINEの画面で今日できる設定を,順番に整理します。

LINE乗っ取りの手口|「投票をお願い」から始まる

緑の吹き出しに朱色の×印がつき,手前で手のひらが「待って」と前に出ている水彩イラスト

情報処理推進機構(IPA)の安心相談窓口には,2026年4〜6月の相談として,次のような内容が寄せられています。

  • Instagramに「友達の息子の絵画コンテストに投票してくれる?」というDMが届いた。返信すると,URLが送られてきて,「LINE認証投票」という画面に誘導された
  • 友人のFacebookから,展覧会への投票を頼まれた。投票したところ,LINEのアカウントが乗っ取られた
  • 乗っ取られたLINEから,友人や家族に「PayPayで送金をしてください」というメッセージが届いているようだ

LINEの公式ヘルプ(2026年5月20日更新)にも,投票ページを装った偽のLINEログイン画面から乗っ取られ,家族や知人になりすましてPayPayでの送金を求められる被害についての注意喚起があります。

ここで大切なのは,入り口が「知らない人」ではなく,「知っている人からの頼みごと」に見える点です。友人のアカウント自体が乗っ取られていて,そこから連絡が来ることもあります。なお,公開されている資料からは,送金が実際に行われたかどうかまでは確認できませんでした。

友だちから来ても,これは詐欺と考える
  • 「認証番号を教えて」(LINEの認証番号を使うのは,自分で引き継ぎをするときと,メールアドレス・電話番号を変更するときだけです)
  • 「このリンクからログインして」「投票して」
  • 「PayPayで送金して」(突然の送金依頼は,電話や対面など,LINE以外の方法で本人に確かめる)

今日できる設定|LINEの画面で確認する順番

以下は,筆者のiPhoneでの手順です。画面の名称は,バージョンによって変わることがあります。

基本の場所は,LINEの「ホーム」→ 右上の設定(歯車)→「アカウント」です。

1. 「他の端末と連携」で,ログイン中の端末を確認する

自分が使っていない端末が並んでいないかを見ます。筆者の場合は,連携している端末はなく,このiPhoneだけでした。身に覚えのない端末があれば,その場でログアウトします。

2. 「Face ID」を連携する

機種変更などでアカウントを引き継ぐときに,顔で本人確認をする設定です。パスワードや認証番号だけで,他人が引き継ぎを進めにくくなります(パスキーと同じ考え方です)。筆者はこの設定がすでに済んでいました。

3. 「ログイン許可」をオフにする(いちばん効く設定)

オフ側に倒れたスイッチと閉じた錠前,錠前の手前で止められるパソコンとタブレットを描いた水彩イラスト

「ログイン許可」は,パソコン版・iPad版のLINEからのログインを許すかどうかを決める設定です。オフにすると,正しいメールアドレスとパスワードを入力されても,パソコン版・iPad版にはログインできません。LINE公式のヘルプにも,この仕組みが載っています。

  • パソコンやiPadでLINEを使わない人は,オフのままにしておくのが安心です
  • 使う人は,使うときだけオンにして,終わったらオフに戻す

4. パスワードを,LINE専用のものにする

ほかのサービスと同じパスワードなら,LINE専用に変えます。覚えきれないときは,パスワード管理アプリに任せます(1Passwordの記事で詳しく書いています)。

5. 「プライバシー管理」で,パスコードロックと友だち追加を見直す

  • 「プライバシー管理」→「パスコードロック」をオンにする(LINEを開くときに,数字を求められるようになります)
  • 「友だち」の設定で,「友だちへの追加を許可」をオフにする(知らない人から友だち追加されにくくなります。必要なときだけオンにします)
📝 筆者の場合
  • きっかけは,パスワード管理やパスキーを取り上げたライブ配信を見たこと。配信の中心はLINEではなく,「それなら毎日使うLINEも」と,自分で点検を広げました
  • 連携している端末は,このiPhoneだけでした
  • Face IDの連携は,すでに済んでいました

もし乗っ取られてしまったら

「アカウントからログアウトされました」という画面が出たときは,第三者に言われるまま「削除」をタップしないでください。端末に保存されているLINEのデータがすべて消えるおそれがあります。LINE公式は,この画面では必ず「再ログイン」をタップするよう案内しています。「削除してLINEを入れ直して」と指示されても,従わないでください。

  • 不審なメッセージには返信せず,リンクも開かない
  • 家族や友人に,「LINEで送金を頼むことはない。頼まれたら電話で確認して」と,先に伝えておく
  • 被害に気づいたら,LINEのヘルプセンターで,乗っ取り時の手順を確認する

今日のチェックリスト

  • □ 「他の端末と連携」で,身に覚えのない端末がないか確認した
  • □ Face IDなどの本人確認を連携した
  • □ PC・iPadで使わないなら,「ログイン許可」をオフにした
  • □ LINEのパスワードを,ほかと共通にしていない
  • □ 「認証番号を教えて」は,友だちから来ても詐欺だと家族と共有した

まとめ:「頼まれごと」を,いったん疑う

  • 投票を装った偽のLINEログイン画面から乗っ取られ,PayPay送金を求められる被害が報告されている
  • 入り口は,知り合いからの頼みごとに見える。認証番号とログインは,友だちから来ても渡さない
  • 今日は,ログイン中の端末の確認・ログイン許可・Face IDの3つから
  • すべて一度にする必要はありません。できるところから始めましょう

※手順や画面の名称は変わることがあります。最新の内容は,LINE公式のヘルプでご確認ください。公開資料からは,個別の被害の件数や金額までは確認できません。個別の事件の内容は,公式発表や報道でご確認ください。

参考・出典

IPA|情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2026年第2四半期(4月~6月)](2026年7月22日公開) https://www.ipa.go.jp/security/anshin/reports/2026q2outline.html
LINEヘルプセンター|投票を装ったLINEアカウント乗っ取りやPayPayへの送金詐欺被害について(2026年5月20日更新) https://help.line.me/line/smartphone?lang=ja&contentId=200001689
LINEヘルプセンター|サブ端末(PC/タブレット)からの[ログイン許可]設定を変更するには? https://help.line.me/line/smartphone/?contentId=20000112&lang=ja
LINEヘルプセンター|LINE乗っ取り・詐欺被害に遭わないために知っておきたいこと https://help.line.me/line/desktop/?contentId=20000293&lang=ja
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監修:岡村 裕彦(歯科医師・岡山大学 教授)

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