
やってはいけないNISAの始め方10選|医師が見てきた後悔パターン
NISAで失敗する典型的な7パターンを医師が正直に解説。銀行窓口・個別株・一括投入・複数口座…これだけ避ければ8割の失敗は防げます。
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📈この記事のポイント
- 1NISAの失敗の大半は「最初の選択」で決まる
- 2銀行窓口・個別株・一括投入の3つを避けるだけで大きく改善
- 3シンプルなインデックスファンドの積立が最も合理的な出発点
「NISAを始めたけど,うまくいっていない気がする」「もしかして間違った始め方をした?」
そういう不安を持つ方に向けて,よくある失敗パターンを7つ整理しました。医師として「治療より予防」を信じているように,投資も「失敗してから学ぶ」より「失敗を事前に知る」ほうがとても有利です。
⚠️ そもそもNISAをおすすめしない人
- ・生活費3〜6ヶ月分の現金貯蓄が用意できていない方
- ・消費者金融・カードローンの借金がある方
- ・1〜2年以内に確実に使う資金を投資しようとしている方
- ・価格変動で夜も眠れなくなることが予想される方
上記に当てはまる場合は,まず土台を整えてからNISAを検討してください。
失敗①:銀行の窓口でNISAを始める
最も多い失敗です。銀行窓口では,信託報酬が年1〜2%以上の高コスト商品を勧められることがほとんどです。ネット証券のインデックスファンドは年0.05〜0.1%程度。30年間で数百万円の差になります。
正解:楽天証券・SBI証券などのネット証券で口座を開く(無料)。
失敗②:毎日・毎週チェックして一喜一憂する
NISAの積立投資は,10〜20年単位で資産を育てる仕組みです。短期の価格変動に振り回されるのは,体温計を1日50回測って「今日は36.8度か,昨日より0.2度高い,病気か?」と心配するのと同じくらい無意味です。
価格が下がった時に不安でたまらなくなり「損切り」してしまう——これがNISA失敗の典型パターンです。
正解:スマホのアプリ通知をオフにして,年1〜2回だけ確認する習慣を作る。
失敗③:話題の個別株でNISAをする
「あの会社の株が上がった」——こうした情報を見て個別株でNISAを始めるのは,上級者向けの方法です。個別株は1社が倒産すれば価値がゼロになりえます。NISAの非課税枠は年間360万円(2024年〜)という貴重な枠。それを高リスクの個別株に使うのは非効率です。
正解:全世界株式インデックスファンドで数千社に分散投資する。1社が倒産しても影響は軽微。
失敗④:ボーナスを一括投入する
「今月ボーナスが出たから一括でNISAに入れた」——投資経験がない段階での一括投入は,精神的なダメージが大きくなりがちです。翌月に価格が10%下落したら「損した」と感じて売却したくなる。その気持ちを抑えられる自信がない間は,毎月定額の積立が合理的です。
正解:ボーナス分も月割りにして積立額を一時的に増やす設定にする。
失敗⑤:NISAで1銘柄に集中投資する
全世界株式インデックスはすでに数千社に分散されているため,初心者にはこれ一本で十分な分散が得られます。NISAの枠を特定の国・企業・テーマに全集中するのは初心者には不向きです。
正解:全世界株式インデックスファンド1本で,地域・企業の分散は自動で完了。
失敗⑥:NISAの口座を複数作ろうとする
「SBI証券と楽天証券,両方でNISAをやりたい」——これは法律上できません。NISAの口座は1人1口座のみです(金融機関は1年単位で変更可能ですが,同時並行は不可)。知らずに両方に申込みをすると,審査で弾かれる・無駄な時間を使うことになります。
正解:楽天証券かSBI証券,どちらか1つを選んで口座開設。迷ったら楽天証券でOK。
失敗⑦:複雑な商品から始める
「レバレッジ型ETF」「テーマ型ファンド」「毎月分配型」——これらはすべて初心者には不向きな商品です。
- レバレッジ型:値動きが2〜3倍になる分,損失も2〜3倍。長期保有では想定外の損失が出やすい
- テーマ型ファンド:「AIブーム」「ESG」など流行テーマは手数料が高く,ブームが終わると急落する
- 毎月分配型:毎月お金が戻ってくる感覚は気持ちいいが,資産を取り崩しているだけのケースも多い
正解:最初は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のみ。
失敗⑧:相場が下がった時に積立を止める
問題:株価が下がるたびに「損が増える」と焦って積立を停止する
なぜ起きるか:損失が確定したように感じるが,実際には「将来のために安く買える機会」
解決策:「相場が下がっても積立を続ける」というルールを最初に決めておく。下落時ほど安い価格で多く買えるため,長期では有利になることが多い
失敗⑨:「もっと上がってから始めよう」と待ち続ける
問題:「今は高すぎる」「もう少し下がってから」と先延ばしにして,何年も始められない
なぜ起きるか:相場のタイミングを予測することは専門家にも難しい
解決策:毎月定額を積み立てる「ドルコスト平均法」により,高値でも安値でも自動的に買い続ける。タイミングを見計らうより,早く始める方が長期的に有利なことが多い
失敗⑩:積立枠を全額使おうとして生活費を圧迫する
問題:年間360万円のNISA上限を埋めようとして,生活費が苦しくなる
なぜ起きるか:「使わないと損」という感覚が強くなりすぎる
解決策:無理のない金額から始める。月100円でもいい。上限を埋めることより,生活防衛資金を確保しながら続けることの方が重要
まず無料でできること
- 今の自分がどの失敗パターンに当てはまるか確認する:上記7つを照らし合わせるだけ(無料)
- 今持っている商品の信託報酬を調べる:目論見書をダウンロードして「信託報酬」の項目を確認
- 金融庁の「つみたてNISA対象商品」一覧を見る:金融庁が審査した低コスト商品の一覧が無料で公開されています
✅ 正しいスタートを切るための確認リスト
- □ ネット証券(SBI証券・楽天証券)で口座開設する予定,またはすでに開設済み
- □ 選ぶ商品は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」などのインデックスファンド
- □ 積立金額は月1000円〜無理のない金額に設定する
- □ 一度設定したら最低3ヶ月は放置する覚悟がある
- □ NISA口座は1人1口座のみと理解している
- □ 話題の個別株やレバレッジ型商品に手を出さない
- □ 生活費3ヶ月分の現金は別口座に確保してある
全部チェックできた方は,正しいスタートを切る準備ができています。
10の失敗を一言でまとめると
NISAの正しい使い方は驚くほどシンプルです。
- ネット証券で口座を開く
- 低コストのインデックスファンドを選ぶ
- 毎月定額の積立を設定する
- あとは放置する
これだけです。医療でも,シンプルで根拠のある治療が最善であることが多い。投資も同じです。
※本記事は情報提供を目的としており,特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
- ◎これからNISAを正しく始めたい方
- ◎楽天カード・楽天市場をよく使う方
NISA口座は1人1口座のみで,金融機関の変更は1年に1回だけ。最初から正しい選択をすることが長期投資の成否を分けます。
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参考:おすすめしない場合
- ・すでに他社でNISA口座を持っている方(今年内は変更不可)
- ・生活費の現金が3ヶ月分未満の方
代替案:SBI証券(楽天経済圏を使わない方向け)
参考:注意点
- ・投資元本は保証されません
- ・商品・運用成果は自己判断・自己責任でお願いします
参考・出典
シリーズで読む
NISA・投資の不安シリーズ
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🙋 この記事を読んでも,行動しなくていい人
- ✕すでに他社でNISA口座を持っている方(今年内は変更不可)
- ✕生活費の現金が3ヶ月分未満の方
無理に行動しなくても大丈夫です。自分のペースで,必要なときに戻ってきてください。
🖋 この記事の執筆・確認体制
Team RESPECT医療関係者・医学研究者チーム
30年以上の大学での研究・臨床・教育経験を持つメンバーを含む運営チームが,公的機関のデータ・一次情報に基づいて執筆し,公開前に内容を確認しています。広告の掲載有無が記事の結論に影響しない編集方針をとっています。
運営チーム・編集方針について →※本記事の情報は執筆時点のものです。制度・数値・サービス内容等は変更される場合があります。最終的なご判断はご自身でお願いします。



